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歯科医療は不要不急でしょうか?
なぜ「歯科医療は不要不急」と言われるようになってしまったか?
検証しますと,
4月6日に
厚生労働省より,
緊急性のない歯科医療の延期を求める趣旨の
通知が出されました.
おそらく,
ニューヨーク州での
通知を真似たものと思われます.
この通知により,
歯科治療の診療の縮小,
患者様の受診の控えが起こりました.
歯科医院は
そんなに危険地帯なのでしょうか?
もあ歯科医院は
衛生環境が
最高レベルですので大丈夫ですが,
そうでもない診療所では,
感染がひろがってしまうはずで,
即死です.
一人残らず即死です.
しかしながら,
これまで日本国内では,
歯科診療において
新型コロナウィルスの感染が,
患者,術者間ではおこっていません.
ゼロです.
これが事実です.
衛生環境が最高レベルでの診療所でも,
そうでもないところでも,,
です.
もあ歯科医院の目指すところは,
インフェクションコントロールです.
歯周病の細菌,
歯の根にいる細菌,
虫歯の細菌,などを
生体に害をおよばさないようにコントロールする.
重要です.
事実として,
ウィルスは
細菌の助けなしでは生体に侵入できません.
新型コロナウィルスは主として,
上気道感染です.
この感染の機序は,
口腔内細菌が粘膜表面の
バリヤーになっている
タンパクを溶かし,
ウィルスの侵入を助けます.
これはインフルエンザウィルスも同様です.
昔から高齢者施設において,
歯科衛生士が口腔ケアで介入する施設と,
そもそも口腔内に興味のない施設では,
歯科衛生士が口腔ケアで介入する施設の方が
インフルエンザによる閉鎖が少ないことはよく知られていることです.
したがって,
口腔内の細菌をコントロールすることは,
不要不急というよりは,
むしろ
緊急性の高い部類ではないのでしょうか?