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下の奥歯の根の形態
下顎の第二大臼歯は,
実に複雑な根の形態をしています.
この顕微鏡画像のように,
Cの字のような形態です.
日本語では「樋状根(といじょうこん)」
英語では「C-shape」とか言います.
根,といいうと,
正円のようなイメージがあるかもしれませんが,
楕円でもなく,
まさかのCの字です.
「まさかやー」
という声も沖縄から聞こえてきそうですが,
「真剣」に,
Cの字です.
約30%の第二大臼歯がこの形態です.
第二大臼歯の,
お口の開ける量も限界のある部位に,
何かを試すかのような複雑な形態,
悪魔の微笑みに見えてきました.
Cの字といっても,
最初からこの形で見えるわけでもなく,
治療の最初の段階では,
残りの70%の普通の根に見えてしまいます.
なので,
肉眼ではわたしには見えないので,
CTで歯根形態をよく読影し,
ラバーダムで防湿し,
ツァイスの手術用顕微鏡(マイクロ)での治療で,
「お,といじょうこん,じゃないか」
と思うわけです.
難しい根の治療の中で,
もっとも難しいかも知れません.
もあ歯科医院は,横浜市金沢区にあり,
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