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インプラント治療,
「どのように進むのか?」
よくご質問いただきますので,
簡潔にまとめてみました.
インプラント治療は,
外科手技だけではなく,
歯周病治療,
噛み合わせ,
など,
総合的な要素が絡み合っています.
基本的には,
抜歯→インプランント手術→上部構造(被せ物)の装着です.
しかしながら,
実際の臨床は単純なものではありません.
もあ歯科医院では,
外科処置の前に,
徹底した
インフェクションコントロール(細菌の除去)を行います.
抜歯をするにしても,
口腔内の
細菌が多い状況では,
抜歯した部位(抜歯窩:ばっしか)からの
細菌の侵入する量が
多くなることは明白です.
インプラント手術時の感染予防,
術後の感染管理,
最終的な被せ物の装着後のメンテナンス.
これらは,
全て細菌の制御,
インフェクションコントロールが
非常に重要な意味を持ちます.
いわゆる,
「インプラント専門店」と,
業界内で揶揄されているクリニックは,
残念ながら
こうした視点が欠けていると考えます.
もあ歯科医院は,
スイスEMS社のエアフローを使用し,
GBT(ガイデッドバイオフィルムセラピー)
という,
歯周治療の新しい概念の下,
インフェクションコントロールを徹底しています.
もあ歯科医院では,
インフェクションコントロール,
→
抜歯
→
インプラント手術
となります.
抜歯からインプラント手術までは,
通常3ヶ月後です.
これは標準的な時間軸で,
治療する部位の位置,
骨の喪失状況により変わります.
抜歯と同時の症例,
抜歯から16週後に骨造成と同時に行う症例,
など様々です.
インプラント手術から上部構造の装着までは,
上顎(じょうがく)(上の歯)と
下顎(かがく)(下の歯)で違いまして,
骨質によります.
標準的には,
上顎は3か月,
下顎は2か月です.
しかしこの期間も,
骨造成の有無などのインプラント手術の術式によります.
4ー6か月待つ場合もあります.
また,
骨の喪失が大きく,
インプラント手術と同時の骨造成ができなく,
まず骨造成を行い,
その後
インプラント手術を行う術式もあります.
この場合,
骨造成後,
6−8か月待ち,インプラント手術となります.
この場合,
歯が入るまで,1年かかります.
特殊な症例として,
インプラント手術と同時に,
上部構造が装着できる術式があります.
オールオン4(オールオンフォー)です.
下顎の場合,
4本のインプラントで12本分の上部構造が可能です.
上顎の場合は6本となります.
このように,
インプラント治療は,
さまざまな複雑な要素から,
最適な解を出し,
治療計画を立案し,進めていきます.