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もあ歯科医院です.
1日1本のタバコでも心血管疾患リスク増大するとのことです.
英国・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのAllan Hackshaw氏らが実施した141件のコホート試験のメタ解析で示されました.
なんと減煙ではなく,完全禁煙でないと,心血管疾患リスクが増大するとのことです.
著者は、「男性では、1日1本の喫煙により、非喫煙者に比べ冠動脈疾患のリスクが48%(調整済み:74%)、
脳卒中のリスクは25%(同:30%)増加し、女性ではそれぞれ57%(同:119%)、31%(同:46%)増加した」としています.
口腔内の喫煙の影響はどうでしょうか?
口腔内では,BHP(Bone healing potential)という指標があります.
BHP(bone-healing potential)とは、Franck Renouardらが提唱した骨の治癒能力に関する3つの分類である。
彼らはBHP 1を「通常の治癒能力を有するもの」、
BHP 2を「やや低い治癒能力を有するもの(1日約10本の喫煙、コントロールされている糖尿病、貧血、骨粗鬆症、移植骨、再生骨など)」、
BHP 3を「非常に低い治癒能力を有するもの(1日約20本の喫煙、糖尿病、重度の貧血、重度の骨粗鬆症、放射線治療を受けた骨など)」と位置づけた。この分類を、LekholmとZarbが提唱する顎骨の形態および骨質の分類と組み合わせることにより、インプラント外科手術に対する患者のリスクファクター、さらには即時荷重インプラントの適応症などを把握することができる。
と,喫煙本数が10本以上,20本以上と増えることにより,治癒は悪くなると考えられています.
確かに,喫煙者の方の抜歯窩の治癒は悪いと思います.
喫煙は百害あって一利なしですね!